安高を卒業した先輩からのメッセージ 32

平井 辰樹さん

H30年度卒業生:吹奏楽部
出身中学:安来市立広瀬中学校・吹奏楽部
高校卒業後の進路: 鳥取看護大学看護学部看護学科 卒業
現在:安来市内医療施設 看護師として勤務

〇安来高校を選んで良かったこと
安来高校は山林や田んぼといった、自然豊かな環境下に位置しているため、新鮮な空気の中でのびのびと楽しく学習をしたり、部活動をすることができます。私は今でも、元気に楽しく送っていた学校生活を思い出すことがあります。
安来高校では先生方の手厚いフォローがあり、勉強面や進路などで困った際にはいつでも真摯に相談に乗ってくださります。私自身も受験ギリギリまで具体的な進路が決まっていませんでしたが、先生に相談した際には学校を選択するところからはもちろんのこと、願書の書き方まで親切に対応していただけました。特に受験シーズンにおいては小論文・面接対策において、先生方に細やかな指導をしていただきました。文章の書き方や面接時の礼儀など、基礎から丁寧に教えてくださったおかげで、本番の際も慌てず堂々と受験をすることができました。時には優しく、時には厳しく、いつだって生徒一人一人に寄り添っていただける先生方がおられることも安高の魅力だと思っています。
また、安来高校の生徒の中には元気で積極的な行動を起こす学生もいれば、あまり表に立たず大人しい学生もいます。個性豊かな学生が多いことも安高の魅力ですが、体育祭といった行事では生徒同士が一丸となり協力して盛り上げようとする姿や、普段の学校生活において悩み事を抱えている生徒に対して相談に乗ってあげていたりする姿も数多くみられます。安高生は特に団結力や協調性・思いやりの精神を強く持っており、何よりも友達のことを大切にしている印象が大きいです。
特に部活動においては一人一人が役割を担い、お互いに尊重しながら物事を成し遂げようとする力(協調性)を学ぶことができました。私は吹奏楽部に所属していましたが、そこでは楽器を吹くだけではなく、演奏会の運営としてイベント先の方との打ち合わせを行ったり、プログラムやパンフレットづくりを行うなど、たくさんの社会的な経験もさせてもらいました。人と人とのつながりがとても重要になる今の社会にとって、こういった経験が学生でできたことはとても貴重だと思っています。また、吹奏楽コンクールに向けて行う曲作りの一環として、作曲者の心情を考えてみたり、歌を作ってみたりと、“吹くだけではない音楽づくり”を体験できたことも大変思い出深いです。一つの音楽を探求していくという面白さ・興味深さを体験できたのも、安来高校吹奏楽部の魅力であったと思っています。部活を通して仲間と一緒に演奏をできたこと、笑ったり泣いたりしたこと、そのすべてが私にとってかけがえのない思い出となっています。普段の何気ない会話も演奏も、今となってはとても感慨深いものであったと振り返っています。
そして私は看護大学へ進学・卒業し、今は安来市内の医療施設において看護師として働いています。看護師として病気や医療技術などを学ぶため、日々勉強する毎日を送っています。大変忙しく、時には挫折感も抱いたりしますが、そんな中でも大好きな安来で働くことができていると思うと幸せでいっぱいです。「生まれ育った安来市に恩返しをしたい」という小さなころから掲げていた目標に向かって今後も少しずつ経験を積んでいき、早く安来市民の皆様の力になりたいと思っています。
最後になりますが、中学生の皆さんにとって、今の中学校生活やこれからの高校生活が実りあるものになることを祈っております。