安高を卒業した先輩からのメッセージ 19

宮本海輝さん

R3年度卒業生:バレーボール部
出身中学:安来市立第三中学校・バレーボール部
高校卒業後の進路: 同志社大学 経済学部 経済学科 在学中

お疲れ様です。なんか高二の時に担任だった先生にお願いされて、ちょうどゴールデンウィークだったので引き受けました。僕はこの類の「先輩からのメッセージ」みたいなのは真面目に読んだことが一度もないので、気軽に今大切にしていることとかを適当に書いていこうと思います。「安来高校のいいところ」を書きます。安来高校のいいところは部活も勉強も両方ちゃんとできるところだと思います。変に勉強に全振りしているわけでもなく、かといって「部活!部活!」すぎる感じもあんまりないかなと思います。まあこれは人の感じ方にもよりますが。
あと今大事にしていることや頑張っていることを書いてほしいと言われたので、頑張って書きます。 読んでください 。
まず一つ目、最近大切にしていることは「一週間後の自分が後悔しないように生活すること」です。これは目標とかそういったものに近いことだと思いますが、僕の感覚的にはそうではなくて普段の何気ない生活を無駄なく過ごしたいという意味です。例えば一日中スマホを触って時間を溶かしたとするときっと一週間後の自分は後悔しています。こんな感じです。これをなくしたいっていうやつです。個人的に「一週間」というところにこだわりがあって、1ヶ月や1年だとちょっと遠すぎるし、1日だと逆に近すぎる。個人的な感覚として、反省して振り返りやすいし、ダメダメだった時でも落ち込み過ぎないくらいの期間設定にしています。これ結構おすすめです。
二つ目、「人はちゃんと人を見て判断すること」です。これは大学に入ってから、身をもって感じたことです。結構都会の方の大学だと思うんですが、島根では全く見ないような髪の色やファッションの方々がたくさんいます。最初の頃は、 結構見た目で判断していたというか、金髪であれば、「こいつチャラいん だろうな 」とかちゃんとその人を知らない状態で見ていたところがありました。でも、一度と話してみると、めちゃくちゃいい人だと感じたりすることがほとんどで、やっぱり人は見かけでは判断できないと感じました。
この話の続きみたいな感じで、ずっと頭の隅にあることをいい機会なので書こうと思います。よく聞くんですが、「教師って社会を知らないよね」っていう話題があります。実際に大学の講義でも似たような話が出てきたこともありますし、中学校の時の職場体験でも指導担当みたいな人に言われたことがあります。だけどこれに関しては毎回思うことがあって、例えば大企業に就職したら、銀行員になったら、営業職に着いたら、もっと大きく言えば教師以外の職に着いたら、それは社会のことを知っていることになるのかなって思います。別に自分が教師を目指しているわけでも、教師という職業に対して特段のリスペクトがあるわけでもないんだけど、これって人を括って考えているだけなんじゃないかと思っています 。ワンピースでもアラバスタの王様が「国は人だ!」っていうシーンみたいなのがありますよね。そんな感じで大枠の括りではなくて、その人をちゃんと見ることが大事だと思います。 だから僕は「若い奴らは〜」とか「この学年は〜」とかは基本的に信用してないし、別にちゃんと聞いてないです。なので、先生がそれ系の話をしてきたら無視しとけばいいんじゃないかと思います。そのあとどうなるか僕には関係ないので。
そりゃ教師の中でも、曖昧な表現だけど、ちゃんとした人、ちゃんとしてない人 、社会を知っている人、知らない人はもちろんいると思いますが、それは他の職業でもそうであって、全く「教師」っていう職業は関係ないと思います。だから大事なのは、「 自分にはその人がどんな人と感じるのか」に合わせて、人を見極めることかなと思います。いい意味で頑固に、そこに行き着くまでは人の意見をたくさん聞いて、自分はこうだなっていうのが見つかればいいですね。
その時に人やものを測る自分の見方は、人と一緒である必要は全くないし、人に合わせなければいけないというわけではないと思ってます。僕はニュアンスの取り方が人生で一番重要だと思っているので、その人やものがどんな感じで自分に写っているのかを、ちゃんと自分でわかることが一番大事だと思います。なんか哲学みたいな話になってしまいましたが、別に思想は強くないです。
あともう一個。 ここまで読んでくれているあなたへ向けて僕が卒業してから思ったことを書いて終わります。「高校では何か一個、頑張っといた方がいい。」 というテーマです。僕を例に出すと、極端な表現になりますが、 部活を第一優先してその邪魔にならないように勉強やその他のことを回していました。結局最後の大会で負けました。個人的に「あの時こうしてたら」とか思う時もありますが、なんというか「ちゃんと1年生から3年生まで第一優先のために色々頑張った」というのが今の自分を支えているような気がしています。僕のようになってくださいというつもりはさらさらないんですが、何か一つでも、勉強でも、部活でも、それを両立することでも、それ以外のことでも、頑張ってれば、結局卒業後とか大人になった時に自信になったりするんじゃないかなと思います。その時にきっと自分と他のことをやっている人に対して羨ましくなったり、憧れたりがあると思います。僕も自分より先に引退して、勉強頑張ってた 同級生を見て、「俺はこれでいいのか?」と思ったりしたこともあったんですけど、今となればそれでよかったです。自分がやりたいことを最後までやればきっとなにか起こるから、頑張った方がいいと思います。
なんかここまでちゃんと読んでくれて、まあ嬉しいです。これが求められている文章なのか全くわからないですけど、とりあえず書いてみました。 最後まで読んでしまった人は、おそらく今日1日の約5分を無駄にしているので、ここから必死に巻き返してください。頑張れ。以上です。