安高を卒業した先輩からのメッセージ 12

板垣遥大さん

R3年度卒業生・フェンシング部
出身中学:安来市立第一中学校・陸上部
高校卒業後の進路:消防士

安来高校の魅力を簡単に伝えると文武両道ができることです。そして生徒一人一人の進路にしっかりと寄り添ってくれることです。
 私は、高校2年生の時まで特に夢もなくしたいこともなかったので、大学に行ってから進路を決めればいいと思って過ごしていました。2年生の時に消防士の方の話を聞きました。そして消防士の方のお話がきっかけで2年生の後半から格的に消防士を目指しはじめました。
 安来高校は、公立高校です。一学年の八割が進学希望です。それに対し就職希望者は二割で、早い段階での受験となります。公立の安来高校なので就職希望者には特に指導しないとかは全くなく、就職希望者にもしっかりと先を見据えて準備、サポートをしてくださり全力で生徒を支えてくれました。
公務員希望の私は、一般職や大学生、専門性を少し違う形の受験となりました。公務員の中でも消防士だったので試験内容が15科目以上の筆記、体力テスト、作文、面接とたくさんの壁が立ちはだかりました。本当は1年生の頃から計画的にしなければいけませんが、私は2年生の二月から始めたのでとても不安でした。さらに受験相手が同じ高校生だけではなく、専門学校生、大学生、一般の人もいます。本当に毎日不安でした。3年生になると部活動のインターハイ、体育祭がありました。どれも全力で取り組みながら公務員の勉強にも同じくらい取り組みました。学校側が土日を勉強スペースとして解放してくれたり、生徒一人一人費面談の相手としてついてくれたり、先生方の熱意もすごく感じられました。そのおかげで私は消防士に合格することができました。先生方も同じように喜んでくれました。今考えれば、一人一人の進路に全力で向き会える安来高校はすごい学校だと感じました。
現在は高校を卒業して社会人、そして消防士として二年目を迎えました。一年目は八ヶ月間島根県消防学校で知識、技術、忍耐力など様々な訓練を通して身につけ、無事に卒業を迎えました。12月からは本格的に消防署に配属され安来市消防職員としての自覚を持ち救急現場や火災現場に出て経験を積み市民の方々のために働いています。
 1回1回の現場での活動が勉強です。私自身消防士の仕事にとてもやりがいを感じて仕事に取り組んでいます。私をここまで成長させてくれた安来高校に感謝したいと思います。